◆【ひとつの試案】 少年小説「風の又三郎」の「又」はどこから来たか―その謎を推理する 伝承の風の三郎には、三男のきかん坊とさぶくなる頃に吹く風の意がこめられている。「又」は賢治が名付けたと言える。初期形「風野又三郎」の中で、又三郎は村童たちから兄、父、叔父の名を問われ、みんな「風の又三郎」だと応じている。さらに、伝承とは又ちがった物語の意とする説、「又」は人物や空間の「変身、変化」を約束しているとする説などがある。みなさんは、どんな推理をしますか。